東北公益文科大学(山形県酒田市)で「観光・まちづくり概論」の基調講演、対談を行う。
東北公益文科大学は、山形県を中心に東北の活性化、東日本大震災後の東北復興に多大な貢献をしていただいている新田嘉一理事長が、自立自助、グローバルな視野を持った、地域で活躍する人材育成を目的に設立した大学である。
私も観光庁長官時代、新田理事長には大変お世話になり、そのご縁で昨年からこの大学の客員教授に就任している。
大学が立地する酒田市、そして鶴岡市、庄内町を含む庄内地方は、①ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで「三ツ星」の羽黒山など、「西の伊勢参り」に匹敵する「東の奥参り」、「農耕信仰の山」、「修験道」などで有名な出羽三山、②美しい自然、景観、③豊かな食材、庄内浜の魚などによる「食の都」としての豊かな食文化、④最上川は「北前船」など京都と江戸を繋いだ舟運の歴史を持つなど、歴史、文化、食文化など世界に誇れる資源、素材を持っている。
最近では、庄内地方の食文化を全国、世界に発信するべく、銀座にも出店している「アルケッチャーノ」の奥田政行さん、クラゲ展示数で世界一の「加茂水族館」などが有名である。
基調講演で庄内地方のポテンシャルの高さ、ブランド化、マーケティング、市民総参加のまちづくりの必要性などについて話をした後、「クラゲ展示数世界一」の加茂水族館の副館長の奥泉和也さんと対談。奥泉さんは行動力溢れるアイデアマンで、彼のような人材がまさに地方創生の担い手になりうると思う。
酒田市は雪、マイナス2℃の寒さであったが、2年前のこの時期に「みちのく宏旅」で吹雪の中自転車で走ったのでとても懐かしかった。
対談終了後、かつて大分トリニータ時代、一緒に頑張ったモンテディオ山形の石崎監督、山崎選手に、明日(7日)のJ1昇格に向けたプレーオフに向けて激励の連絡をさせていただいた。

東北公益文科大学 高橋顧問、渡辺先生、奥泉館長

「みちのく宏旅」で酒田市~鶴岡市をマイナス7℃の吹雪の中を自転車で走った際の写真

アルケッチャーの奥田さんと
(残念ながらお面ですが)

加茂水族館の奥泉副館長と対談